冷えとり精油：レモン>>

冷えとりに役立つ作用

レモン風呂やホットレモン水、ジンジャーレモンティーなど近年冷え対策に役立つ食材として登場する機会が増えているレモン。食用する場合はクエン酸やポリフェノールの働きで冷えとりに役立つとされていますが、レモンの精油(芳香成分)にも冷え性改善に嬉しい働きが期待出来ます。

レモン芳香成分の主成分はリモネンで、その他の成分もほとんどがモノテルペン炭化水素類(ピネンなど)です。リモネンを筆頭に血管を拡張し血流量を増加させる＝血行を促す働きを持つ成分が多く含まれていることから、血液やリンパの滞留を改善し、冷え性やむくみの緩和・改善に有効とされています。

そのほか神経・精神に対するリラックス作用や強壮作用なども期待出来ることから、ストレスや疲労から起こる自律神経の乱れが原因の冷え性や体温調節能力低下などの改善にも有効と考えられます。

その他の体・心への作用

【心への働きかけ】

レモンの香りはリフレッシュ効果に優れ、頭をシャッキリと冴えさせてくれます。寝起きが悪いときや時差ボケにももお勧めな香りですし、頭をクリアな状態にすることで集中力向上にも効果が期待出来ます。

また精神を刺激し高揚させる働きがあるとも言われており、やる気アップの香りとしても用いられています。レモンの香りを漂わせた室内の作業はミスが低下する・やる気の減退が抑えられるという実験報告もあります。やりたくない・苦手なことを行う際や、集中力を切らせたくない時など「活動モード」の香りとして日々をサポートしてくれます。

【体への働きかけ】

柑橘系精油の代表的な効果でもある、消化機能向上作用があります。食欲不振・胸やけ・消化不良・吐き気などにも用いられますし、緩下・駆風作用から便秘の解消やお腹が張って苦しい時などにも利用されます。
精神面へのリフレッシュ効果と合わせて夏バテ緩和の香りとしても適しています。

【快適な空間創りに】

レモン精油は殺菌消毒・抗ウィルス作用などがあると考えられており、風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも利用されています。血行促進による体を温める働きや、免疫力向上にも有効とされているので風邪の初期症状時のケアにも利用出来ます。

デオドラント(消臭)や虫除けにも役立つ精油とされていますし、香りもTOPや人を選ばない爽やかな柑橘系ですのでデイリーに利用できるお部屋の空気清浄用として役立ちます。冬場はもちろんのこと、梅雨～夏場の重い空気にも良いですね。

【肌への使用について】

レモン精油は血行を改善することで老廃物の排泄を促す働きが期待できるため、むくみやセルライトケアのマッサージによく利用されます。収斂作用によって皮脂分泌量を調節する働きや殺菌消毒作用もあるので、脂性肌のケア・ニキビケアなどにも有効とされています。

そのほか皮膚を柔らかくする働きや、角質や皮膚細胞を取り除くピーリング効果などもあると考えられており、ガサガサかかとのケアやウオノメなどにも利用されています。フェイス用・ボディ用・ヘア用と多くの化粧品に配合されています。