冷えとり精油:ブラックペッパー>>

血行促進・集中力アップに役立つブラックペッパーのアロマ

ブラックペッパーとは

ブラックペッパー精油

こんな方にオススメ

  1. 冷え性・巡りが悪い
  2. 消化不良、お腹が張りやすい
  3. 食欲不振、胃痛や吐き気
  4. 無気力、集中できない
  5. 神経疲労、ストレスが多い
  6. 風邪をひきやすい

ブラックペッパー精油情報

通称
ブラックペッパー(Black Pepper)
学名
Piper nigrum
別名
黒胡椒(クロコショウ)
科名/種類
コショウ科/ツル性低木
抽出部位
果実
抽出方法
水蒸気蒸留法
精油の色
淡黄色
ノート
ミドル~トップノート
香り度合い
中~やや強い
香りの系統
スパイス系
香りの印象
挽きたての胡椒に近い、ドライでスパイシーな香り
価格帯
10mlで1,500~3,000円くらい
利用法
芳香浴、入浴など
主な芳香成分
α-ピネン、β-カリオフィレン、リモネン、サピネン、β-ピネン、β-フェランドレンなど
代表効果
刺激、強壮、血行促進、うっ滞除去、健胃、消化促進、駆風、制吐、解熱、鎮痛、鎮痙、抗炎症、殺菌など
禁忌・注意
妊娠初期の利用は避ける。皮膚刺激あり。
高濃度・高頻度の使用は肝臓に刺激が有ります。

ブラックペッパー精油の作用・期待できる効果

冷えとりに役立つ作用

ブラックペッパーの精油に~20%程度含まれている「β-カリオフィレン」は血管を拡張することで血行を促進させる作用があるとされています。また15%前後含まれているリモネンやαピネンなどの芳香成分にも血行促進効果が期待できますから、相乗することで血流改善に高い効果が期待されています。

血液循循環のほかリンパなどの体液循環を高める働きも期待されていますので、ブラックペッパーは体全体の“巡り”を整えてくれる精油と考えられています。そのため冷え性対策としてだけではなく、肩こり・腰痛・筋肉痛・関節痛・神経痛などの緩和にも利用されています。代謝向上消化を助ける働きもありますので、胃弱などによる栄養不足や代謝の低下から起こっている冷え性の緩和にも効果が期待できるでしょう。

ちなみにスパイスとしての黒胡椒に含まれる辛味成分で体を温める働きがある「ピペリン」はブラックペッパーの精油に含まれていません。
⇒食用で胡椒に期待できる働きはこちらを御覧ください

その他の体・心への作用

【心への働きかけ】

ブラックペッパーのシャープで刺激的な香りは心に活力を与え、やる気や集中力をアップさせる働きがあると言われています。血流改善をサポートする成分が多く含まれているため、脳への血流アップがアップすることで脳機能向上に役立つとも考えられています。そのため集中力や記憶力を高めるために勉強中・仕事中の香りとしても利用されています。

ブラックペッパーの香りというと“やる気・集中”という印象が強いですが、成分的には強壮作用や森林浴効果が期待されるα-ピネンリラックス・リフレッシュに役立つリモネンなども含まれています。そのため癒やし効果も期待されており、心に温かい感情を蘇らせるとも言われていますので、疲労やストレスで心が荒んでいると感じている時にもオススメです。

【体への働きかけ】

ブラックペッパーは消化器系を穏やかに刺激することで胃腸の働きを活性化する働きやβ-カリオフィレンによる胃酸分泌抑制(胃粘膜保護)効果が期待できます。血流改善と合わせて消化不良や腹痛・腹部膨満感など幅広い消化器系の不調緩和に役立つと考えられています。殺菌作用も有りますので風邪やインフルエンザの予防・ケアとしても利用されています。

またβ-カリオフィレンにはタンパク質(カンナビノイド受容体タイプ2/CB2)を活性化することで痛みを抑制する働き、ホルモンバランス安定作用なども報告されています。そのため頭痛・偏頭痛やリウマチなどの痛みの緩和、生理痛緩和や月経周期安定などに対してもブラックペッパー精油が役立つのではないかと考えられています。

【肌への使用について】

皮膚刺激があるためスキンケア用として利用されることはほとんどありません。
香りを楽しむ以外には、血行促進用として手浴・足湯などの部分浴として利用されることが多いようです。洗面器などに入れたお湯に対し精油は一滴でも十分と言われており、肌が弱い方の場合は更に薄めるくらいでも良いでしょう。手のひらや足の裏など皮膚の厚い部分だけを浸すようにしましょう。

【参照】ブラックペッパーのアロマ(精油):効果効能紹介

原材料紹介【ブラックペッパー】

ブラックペッパー

現在は香辛料として世界中で利用されている胡椒。インドが原産とされ、 4000年位前からアーユルヴェーダや漢方などの伝統医療で薬として利用されてきました。日本にも生薬として伝来していますが、平安時代頃からは調味料として利用されるようになっていたようです。
西洋では金と同等の価値を持つスパイスとして扱われていたことでも有名ですね。

同じ“胡椒の実”を原料として、収穫時期や加工法によりブラック・ホワイト・グリーン・ピンクの4種類が製造されています。ブラックペッパー以外の精油も存在はしていますが、香りの良さなどからブラックペッパーの精油が最もよく利用され多く流通しています。


※アロマテラピーは医療ではありません。アロマテラピー上の作用・効果の全てが医学的に認められているわけではなく、全ての人への不調改善を保証するものでもありませんことを予めご了承ください。