冷えとり入浴:半身浴の落とし穴>>

半身浴で温まらない原因

温まらない・効果を実感しない原因

じんわりながらしっかりと体を温められる入浴方法として半身浴が良いと言われている一方、「半身浴は寒いから嫌」「温まった気がしない」という方もいるのではないでしょうか?
半身浴を行う際に、半身浴効果を十分に得られない原因としてよくあるものをご紹介します。

水分不足

30分くらい半身浴してもそれほど汗をかかないし…と思っていても、入浴中にかく汗の量はおよそ300~500ml、多い場合は800ml~1Lとも言われます。
水分を補給しないまま入浴してしまうと血中の水分が不足して血液の粘度が高まり、ドロドロ状態になっることで血行促進効果が得られない=体が温まらないという状態に陥る可能性があります。また水分不足状態のまま入浴を続けることで脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高まります。

入浴前の水分補給は老廃物排泄の促進にもなります。
安全のためにも冷え取りのためにも、しっかりと水分補給は行うようにしてください。

冷たい飲み物を飲んでいる

入浴中の水分補給も大切ですが、冷たい飲み物を飲んでしまってはせっかく温かい血液で温められた体を内側から冷やしてしまうことになります。

冷えるだけならまだしも、内蔵が急激に冷えることで血圧が急変し「のぼせ」と言われるような動悸・吐き気・めまい・失神などの症状を起こす危険性もあります。お風呂で飲むものはペットボトルやカップに入れて持ち込み、常温かそれより温かいものを飲むようにしてください。

室温が低い

半身浴で体を温めるのには浴室の室温が25℃くらいが理想とされています。半身浴の場合は温泉の露天風呂などで行うよりも、室内で行う方が効果的とされるのもこのためでしょう。

浴室の空調(暖房)がある場合はそれで設定すれば問題ありませんが、設備がない場合は入浴前にパネルヒーターをつける・熱めにお湯を入れてお湯を冷ましつつ室内を温めるなど浴室を暖かくする工夫をしてみてください。

湯温が下がっている

室温が低めの場合や体が冷たい方の場合は、20分以上もお湯に入っているわけですから途中からお湯の温度が下がりすぎている場合もあります。ぬるくなりすぎていると感じたら足し湯をするのも良いですが、お風呂の蓋を使うのがオススメです。

蓋をする事で温度の低下を抑えられますし、浴槽内に蒸気が充満してスチーム状態になることでお湯に使っている部分よりも少し上まで温めることができますし、みぞおち上下のお湯に入ったり出たりしている部分が冷えてしまうことの防止にもなります。

肩・腕が濡れている

半身浴は腰が隠れる程度~鳩尾くらいまでの湯量で行いますが、そのときに手や腕・肩をお湯につけたり出したりしていると濡れている部分の水分が蒸発する際に熱が奪われて体を冷やすことになります。

体が冷えていていますぐ全身を温めたいという時には5分程度の全身浴も有効ですが、そこから半身浴に切り替える場合は湯に使っていない部分をしっかりとタオルで拭くようにしましょう。マッサージなどをする場合も同様です。

汗の出しすぎ

汗をかきすぎている場合も体が温まりにくい原因となります。
お風呂で汗を沢山出すと老廃物が排泄されてデトックスになる…という印象がありますが、汗をかきすぎると汗腺が汗でふさがってしまい、体内に熱がこもった状態になることで、体がこれ以上体温を上げると危険だと判断し、体温調節(血行促進・体の温め)が行われにくくなる可能性があります。

何時間も半身浴をしているのにさほど温まらない方はこのケーズが多いようです。