冷えとり入浴にプラス:ミント>>

気分爽快なのに温まる、夏にも最適ハッカ(ミント)風呂

ミント(ハッカ)とは

ミント

私たちが普段「ハッカ飴」や「ハッカ油」と呼んでいるものは、主に北海道で栽培されている日本薄荷もしくは和種薄荷と呼ばれるミント(Mentha属)の一種から抽出されたものを指しますが、薄荷という言葉は広義だとミント(総称)の和名としても用いられています。

ニホンハッカもペパーミントやスペアミント同様にスースーする清涼感の元となる成分「メントール」を含有し、ハッカ油としての販売や食品への香料として利用されています。

ミント(ハッカ)の基本作用

ミントやニホンハッカなどに含まれるメントールは主に防虫、殺菌消臭、痒みを止めるなどの効果を得るために用いられます。爽快感が強いのでガムやマウスウォッシュ、歯磨き粉など口腔ケア商品にも良く配合されていますね。
若干の消炎・鎮痛作用がある事からリップクリームなどの化粧品に、加えてひんやりとした接触冷感もあることから湿布などにも広く用いられています。

また東洋医学では消化不良・悪心・咽頭炎・下痢・風邪・頭痛などに有効と考えられ漢方などに取り入れられています。

ミント(ハッカ)の冷感と血行促進作用

ミントの冷たいいイメージ

ミント系商品のパッケージなどでもよく氷の画像が起用されるように、ミント=冷たいという印象がありますよね。夏用のひんやり感を味わえるシャンプーやボディローションなどにも良くメントールが配合されています。

メントールが皮膚に触れると、ひんやりした感覚が起こるのは冷感を引き起こす「TRPM8」と呼ばれる受容体活性化チャネルを刺激するためです。これは感覚的なものであって、直接氷を当てるように皮膚を冷やしているという訳ではありません。

つまりミント(メントール)は体を冷やすことなくひんやり感を味わえる、冷え性の方でも安心の成分なのです。

メントールは冷えている感覚ながら実際には冷えていないということだけではなく、血行を促進する働きもあります。これは冷感を感じた脳が「冷えている」と勘違いを起こし、体を温めるように指示を出す働きが関係していると考えられています。

ミント(メントール)を入浴剤として利用した場合は、お風呂上がり、皮膚が空気に触れるようになってからの方が清涼感を強く感じます。そのため入浴後に体が火照っていて薄着のままいたり風を体に当てるなど体を冷やしてしまうことの予防にもなりますし、入浴後の発汗を減らすことで汗が気化する際に体温が奪われるのを防ぐなど二次的なメリットもあるでしょう。
冷え性だから清涼感のあるものとは縁がない、と思いがちですが、冷え性の方こそミント風呂が適していると言えます。

ミント風呂の方法・作り方

ミント風呂の最も簡単な作り方は、ドラックストアなどで利用されている「ハッカ油」をお湯に3~5滴程度入れてかき混ぜるだけと非常にシンプルです。

ミントを栽培している方やハーブティーの茶葉が余っている場合は、ネットなどで包みお茶を煮出すように10分~30分程度煮て、煮汁と茶葉を浴槽のお湯に加えてかき混ぜてもミント風呂を作れます。

こんな嬉しいオマケも

【気分転換に】

ミントが持つメントールの清涼感ある香りは意識をシャッキリとさせたり、気分をリフレッシュさせてくれる効果が期待出来ます。精神への強壮作用もあると言われていますので、疲れて帰ってきたとき・精神疲労が溜まって気分が落ち込みがちの時などに、心をスッキリさせる手助けもしてくれるでしょう。暑さバテなどで胸のつっかえ感やモヤモヤした不快感があるときにも有効です。

【お風呂場の浄化に】

ミントの香りは蚊・ゴキブリ・アリなどの昆虫が嫌う香りとしても知られています。お風呂などの水回りは下水を伝ってゴキブリなどの虫が侵入してしまうこともありますが、ミント風呂にしてそのお湯を捨てていることで虫除け効果も期待出来ます。消臭剤にも利用される消臭効果もありますので、体臭だけではなくお風呂場の気になる臭い防止にも役立ってくれます。

参照:ペパーミントの作用・効果