体を温める飲み物:カモミール>>

心も体も温めてリラックスさせる、カモミール

カモミールについて

カモミール茶

こんな方にオススメ

  1. 血行不良・冷え性
  2. 風邪をひきやすい方
  3. ストレスを感じている方
  4. 胃痛・下痢をしやすい方
  5. 生理痛を緩和したい
  6. 酸化・糖化が気になる方

カモミール情報

通称
カモミール(Chamomile)
学名
Matricaria recutita ※ジャーマンカモミール
別名
ジャーマンカモミール(German chamomile)、加密列(カミツレ/カミルレ)、西洋甘菊(セイヨウカンギク)、母菊(ハハギク)
科名/種類
キク科シカギク属/1年草
風味の印象
青りんごのようなフルーティーな香り、味もやや甘味がある
主成分
マトリシン(蒸留でカマズレンに変性)、α-ビサボロール、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリンなど)、コリンなど
代表効果
消化促進、利尿、発汗、保温、抗痙攣、鎮静、制吐、抗炎症、治癒促進、殺菌、免疫機能向上、抗酸化など

カモミールの作用・期待できる効果

冷えとりに役立つ作用

古くからカモミールティーには体を温める働きがあると考えられており、刺激が少ないことも合わせてヨーロッパでは小さな子供からお年寄りまで使える「風邪対策のお茶」として利用されてきた歴史があります。有名な絵本の「ピーターラビット」でもお母さんうさぎがカモミールティーを淹れてくれるシーンがあります。
ハーブ療法が盛んなドイツでは子供の万能薬とも言えるくらいに活用されているのだとか。

保温・発汗など直接的に体を温める働きに加え、アピゲニンなどの成分には神経の興奮を鎮静させることによるリラックス作用もあります。精神的にリラックスすることは副交感神経の活性化に繋がり、自律神経のバランスの乱れから起こるストレス型の冷え・血行不良の緩和にも効果が期待出来るでしょう。不眠対策にも役立つと言われています。

フラボノイドなどのポリフェノール類も豊富に含まれているため、抗酸化作用でドロドロ血液をサラサラ状態に改善し血液循環をスムーズにする働きも期待出来ます。また神経の働きを正常に保つ・血管壁へのコレステロール沈着予防などの働きがあるコリンという成分も含有しており、こちらも精神面や血行の正常化に有効と考えられます。

またハーブティーとして飲む以外に、入浴剤としてカモミールを利用しても保温効果やリラックス効果がアップするので、冷え性の予防・改善やストレス性の不調の改善などに役立ってくれます。寝付きも良くなりますよ。

その他に期待される働き

【お腹の調子を整える】

カモミールティーの働きとして体を温める・リラックス効果と並んでよく知られているのが「お腹の調子を整える」という消化器系サポート効果。精神神経面でのリラックス作用と相乗して神経性の胃痛・胃炎や過敏性腸症候群など、ストレスが起因となる胃腸トラブルに対して特に優れた効果を発揮すると言われています。

ジャーマンカモミールに含まれるセスキテルペンラクトンのマトリシンは水蒸気蒸留の過程で抗炎症成分「アズレン誘導体(カマズレン)に変化します。花の乾燥過程においても微量のアズレン誘導体が生成されるため、抗炎症作用によって胃炎や胃潰瘍の炎症を鎮める、胃腸の粘膜修復・強化などの働きが期待出来ると言われています。

カモミールティーはストレス自体の緩和、アズレン誘導体(カマズレン)の働き、鎮痙作用に優れているアピゲニンなど様々な成分・作用の複合効果により幅広い胃腸トラブルに対して役立ってくれるのです。

【女性特有の不調へ】

カモミールティーは月経関係の不調など女性特有の症状改善にも古くから用いられてきたハーブです。体を温める働き、精神面のリラックス作用、鎮痙作用(α-ビサボロールやアピゲニンによると考えられる)などがから、生理痛の直接的な緩和や、冷えや血行不良による生理痛の悪化・子宮機能低下などを防止してくれる働きが期待出来るでしょう。

【老化(酸化・糖化)の予防に】

カモミールにはアピゲニンなど抗酸化作用を持つポリフェノール類が含まれていることから、アンチエイジングティーとして老化予防にも有効と考えられています。

近年は「カマメロサイド」というポリフェノールには抗糖化作用があることが報告され、酸化と並ぶ老化の原因と考えられている「糖化」の予防にも役立つのではないかと注目されています。

【参照】カモミール:ハーブ・ハーブティー効果効能

原材料紹介【カモミール】

カモミールイメージ

カモミールという呼び名は古代ギリシア語「カマイメーロン(大地のりんご)」に由来すると言われる通り、美味しいハーブティーとして世界中で愛されているカモミールティー。カモミールにも種類がありますが、ティーの場合はジャーマンカモミール、アロマ(精油)の場合はローマンカモミールがよく利用されています。

効能面では体を温める働きとお腹の調子を整える働きに優れていると考えられ、女性特有の不調から美容面まで幅広く活用されておいる万能薬型ハーブの1つでもあります。ヨーロッパでは「母の薬草(マザーハーブ)」という呼び名もあります。

カモミールの注意事項

  • 妊娠中や授乳中は使用を控えるようにしてください。
  • 医薬品を服用中の方・キク科植物にアレルギーがある方は注意が必要です。

※ハーブティーは医薬品ではありません。ご紹介した効果・効能の全てが医学的に認められているわけではなく、不調改善を保証するものでもありませんことを予めご了承ください。