体を温める飲み物:蓬(よもぎ)>>

血行促進+心身のバランスを整えてくれるヨモギ茶

よもぎ茶について

よもぎ茶

こんな方にオススメ

  1. 血行不良・冷え性
  2. 貧血気味の方
  3. 自律神経の乱れが気になる
  4. 月経トラブルがある
  5. デトックスや便秘改善に
  6. 老化を予防したい

よもぎ情報

通称
よもぎ(蓬)
学名
Artemisia princeps
Artemisia indica
var. maximowiczii
別名
Japanese mugwort(ジャパニーズマグワート)
艾葉(ガイヨウ/ヨモギ)
科名/種類
キク科ヨモギ属/多年草
風味の印象
草餅などでお馴染みの青々しい香りで、やや苦味がある
主成分
クロロフィル、精油、β-カロテン、ビタミン類、タンニン、コリン、食物繊維
代表効果
血行促進、発汗、健胃、整腸、鎮痛、収斂、止血、抗菌、神経刺激、鎮静、子宮活性化、抗酸化など

よもぎの作用・期待できる効果

冷えとりに役立つ作用

北海道から沖縄まで日本全国でで古くから食材として、薬草として親しまれてきた存在であるヨモギ。生薬としては“病を止(艾)める葉”という意味で「艾葉と呼ばれており、中国でも古い時代には万能薬と考えられていたのだとか。現在でも民間療法として胃腸機能サポート・外用で止血など様々な働きが期待されていますが、体を温める、もしくはそれに起因する様々な働きが期待できる薬草として多くの方に愛され続けています。

ヨモギが体を温める働きに優れていると考えられている理由はいくつかありますが、まずクロロフィル(有機ゲルマニウム)や鉄分など造血・貧血改善に役立つ栄養成分を多く含む植物であることが挙げられます。冷え性というと“血行”を良くすることに目が行きがちですが、血液自体の不足も冷え・血行不良の原因となりますね。

血液の不足(貧血)状態の予防・改善に役立つ栄養素に加え、ヨモギには血液や血管の状態を正常に保つ働きがある抗酸化物質も豊富に含まれています。ハーブ・薬草という印象が強いヨモギですが、食材としてはれっきとした緑黄色野菜に分類されるほどβ-カロテンが豊富ですし、ビタミンEやフラボノイドなども豊富に含んでいます。
これら抗酸化物質が過酸化脂質の生成を抑制することで、血液サラサラ効果や血管をしなやかに保ち血流が滞りにくく保ってくれるでしょう

またビタミンEは抗酸化物質であると共に、毛細血管を拡張させ末端までしっかりと血液が行き届く様にサポートしてくれる働きもあります。ヨモギの香り成分(精油成分)である1,8-シネオールなどにも血行促進作用があると考えられていますから相乗効果が期待できますし、ヨモギに含まれる精油成分・ビタミン類が複合することでリラックス・精神安定にも役立つと考えられています。リラックスすることで副交感神経が活発化すると自律神経のバランスが整う=体温調節機能・代謝・血流が正常に行われることにも繋がりますから、成分の働きで体を温めるだけではなく冷え性の根本改善(体質改善)効果も期待できます。

その他に期待される働き

【女性特有の不調軽減】

ヨモギには女性ホルモンのバランスを整える働きも期待されています。主にシネオールやピネンなど神経系に働きかける精油成分によって自律神経のバランスが整うこと・血液循環が良くなり子宮の機能が高まることなどから、総合的に女性の体のリズムを整えることに繋がると考えられています。また女性ホルモンのエストロゲンに似た作用が考えられている精油成分(ツヨシ)も微量含んでいるため、更年期障害の軽減に有効とも言われています。

血液循環のサポーに優れた薬草とされていますから、子宮の冷えによって傷みが悪化する生理痛の軽減・子宮機能の低下から起こる月経不順や無月経・不妊など様々な症状の軽減に役立つと考えられています。また神経系の興奮を鎮めて気持ちを落ち着ける作用もあるので、PMS(月経前症候群)や更年期障害に伴うイライラや落ち込みなどの精神的不調の緩和にも効果が期待されています。

【風邪・インフルエンザ予防】

古くからヨモギは風邪をひいたときの民間薬としても利用されてきた存在です。現代でもお婆ちゃんの知恵袋(民間療法)などでヨモギを使うものが多くありますね。
ヨモギが風邪に良いと言われる理由としては血行を促すことで体を温める作用が強いこと・発汗作用があるため解熱剤として利用出来ることが挙げられます。加えてヨモギは栄養豊富なため体の回復をサポートしてくれる働きも期待できるでしょう。

またβ-カロテンは体内でビタミンAに変換されることで粘膜系を補強しウィルスの侵入を防いでくれますし、クロロフィルやタンニンなど殺菌作用を持つ成分もヨモギには含まれています。このためヨモギは風邪をひいた際のケアだけではなく、風邪・インフルエンザ予防としても役立つと考えられます。

【デトックスやダイエットにも】

ヨモギに含まれている色素成分のクロロフィル(葉緑素)はデトックス成分として注目されている存在。これは分子構造が食物繊維の1/5000と非常に小さいという特徴から、食物繊維が入れない腸の細かいヒダ(微絨毛)の奥の汚れを排出させる働きが期待できることと、ダイオキシン・鉛・カドミニウムなどの有害物質を吸着し排泄させる性質があるためです。

他にもヨモギには食物繊維やタンニンなど老廃物排出に関わる成分が含まれていますし、血液循環の促進にも役立ってくれますので、それぞれの働きが複合することで体内をキレイに保つサポートをしてくれると考えられています。便通の改善にも役立ってくれますし、老廃物や有害物質が排出されること・腸内環境が改善されること・血行が良くなることから基礎代謝向上にも繋がる=肥満予防やダイエットにも役立つと考えられています。

【アンチエイジング・美肌作り】

β-カロテンを筆頭にフラボノイドなど抗酸化物質を豊富に含むヨモギは、活性酸素による酸化ダメージを抑制することで内側からの紫外線対策・シミやシワ予防としても効果が期待されています。また近年はヨモギ抽出物に糖化(メイラード反応)で生じるAGEs(糖化最終生成物)の生成を抑制する働きがあることも報告されています。このためヨモギは酸化と糖化両方による細胞の変性・劣化を予防する、アンチエイジング効果の高い食材として注目されています。

酸化や糖化を防ぐことは老化・様々な病気予防に役立つと考えられていますが、“外見の若々しさ・美しさを保つ”という点でも役立ってくれるでしょう。肌の透明感やハリ・潤いを維持してくれると考えられますし、ヨモギには造血・血行促進・デトックスなどの働きも期待されていますから、相乗して働くことでニキビや角質化などの肌トラブルの予防にも効果が期待できます。血液・体内を綺麗にする働きがあることから、アトピー性皮膚炎の緩和・体質改善などにも取り入れられています。

【参照】よもぎ:ハーブ・ハーブティー効果効能

原材料紹介【よもぎ】

よもぎイメージ

「究極の和製ハーブ」「ハーブの女王」などと称されることもあるヨモギ。日本では昭和後期くらいから存在感が薄れていたものの、韓国の“よもぎ蒸し”が話題となったことや天然志向の高まりなどから再び注目が高まっている存在です。

飲む・付ける・浸かる・嗅ぐ・燃やすと5つの使い方ができることから“5拍子揃った薬草”とも言われ効能も幅広くありますが、特に女性の健康・美容を支えるハーブとして人気を集めています。属名のArtemisia女性の月経や分娩を整える薬草として利用されていたことから、ギリシャ神話の女神アルテミスにちなんで命名されたのだそうです。

よもぎの注意事項

  • キク科植物にアレルギーがある方は注意が必要です。
  • 妊娠中や授乳中は使用を控えるようにしてください。

※ハーブティーは医薬品ではありません。ご紹介した効果・効能の全てが医学的に認められているわけではなく、不調改善を保証するものでもありませんことを予めご了承ください。