体を温める飲み物:チャイブ>>
冷え軽減+疲労・ストレスケア効果も期待されるチャイブティー
チャイブティーについて

こんな方にオススメ
- 血行不良・冷え性
- 代謝が悪いと感じる
- 風邪を引きやすい
- 疲れやすい・倦怠感
- イライラしやすい
- 生活習慣病が気になる
チャイブ情報
- 通称
- チャイブ(Chives)
- 学名
- Allium schoenoprasum
- 別名
- 西洋浅葱(セイヨウアサツキ)、シブレット(Ciboulette)
- 科名/種類
- ユリ科/多年草
- 風味の印象
- ネギっぽい香りが少しするが、味はほぼ無い
- 主成分
- 硫黄化合物(硫化アリル/アリシンなど)
- 代表効果
- 血行促進、強壮、食欲増進、消化促進、鎮静、抗菌など
チャイブの作用・期待できる効果
冷えとりに役立つ作用
チャイブは洋食でよく使われている日本の小ねぎ・アサツキに似た緑色の香味野菜で、和名の西洋浅葱(セイヨウアサツキ)・フランス語びシブレットとも呼ばれています。外見通りネギ(Allium)属に属す「ネギ」の仲間で、ネギ類の代表成分とされるアリシンなどの硫黄化合物を含んでいることが特徴です。
アリシンにはビタミンB1の吸収を促進する働きや、ビタミンB1が体内で作用する時間を長くするなどの働きが報告されています。ビタミンB1は補酵素として糖代謝に関わる成分ですから、アリシンの摂取でビタミンB1の働きが高まることで糖代謝の活発化に繋がると考えられています。代謝が高まることで低体温や冷えの改善効果も期待できますね。
またタマネギなどが俗に「血液サラサラ食材」と言われているのも、アリシンが血液凝固抑制作用(血液が固まりやすくなるのを予防する働き)を持つと考えられているためです。このため同じくアリシンなどの硫黄化合物を含むチャイブも、血栓などを予防してスムーズな血液循環をサポートする=血行促進効果が期待されています。ビタミンB1を助けることで代謝を促す働きと合わせて、冷え性の改善に役立ってくれるでしょう。
余談ですがヨーロッパでチャイブティーは風邪の予防やケアに取り入れられてきた存在なのだとか。血行促進や代謝サポートによって体を温める働きがあるほか、アリシンは強い殺菌力を持っていることも認められています。特にホットで飲むと内側から直接体を温めることにも繋がりますから、冷え性の方や風邪を引きやすいと感じている方には適しているでしょう。
その他に期待される働き
【疲労回復・胃腸サポート】
チャイブに含まれている硫黄化合物(アリシン)はビタミンB1の吸収・作用を助けることで糖質の代謝を活発化する働きが期待されています。糖代謝は私達の生命活動に必要なエネルギーを産生していますが、その代謝過程ではピルビン酸や乳酸なども生成されています。こうした物質の代謝がスムーズに行われないことが疲労感の原因になるとされていますから、代謝のサイクルをスムーズに動かすことで疲労や筋肉痛の回復促進に繋がると考えられます。
またアリシンを含むニンニクやネギなどが“スタミナ食”と言われているのは、上記の働きに加えて唾液・胃液などの消化液の分泌を促して胃腸の活動を活発化させる働きがあることも大きいでしょう。食欲増進や消化促進効果が期待できますから、体に必要な栄養素の吸収を高めることで体力回復・体調を整えることをサポートしてくれます。何となく胃腸の働きが落ちているような気がする時にも良いでしょう。
【ストレス軽減】
ビタミンB1というと“糖代謝時の補酵素”としての働きがよく知られていますが脳の中枢神経を正常に保つことに関係しているビタミンでもあり、不足するとイライラなどの情緒不安定さ・集中力低下などの原因にもなります。このためビタミンB1の吸収・作用を高めるアリシンの摂取は精神的な不調を予防したり、ストレス軽減などにも効果が期待されています。
【生活習慣病予防】
アリシンは血液凝固を抑制する働きだけではなく、コレステロール値の上昇抑制・抗酸化作用などが認められています。このため血液サラサラ効果に加え、過酸化脂質の蓄積を防いで血流をサポートすることで動脈硬化や血栓などの予防にも効果が期待されています。
またアリシンとビタミンB1は協力して働くことでインスリンの分泌を促すと考えられており、動物実験ではアリシンを摂取すると血糖値の上場抑制効果が見られたことも報告されています。この結果からアリシン(+ビタミンB1)は血糖値常食抑制作用によって糖尿病・糖尿病合併症の予防にも役立つのではないかと考えられており、アリシンを含むチャイブも健康食材として注目されているようです。
原材料紹介【チャイブ】

日本で主に使われているネギ類よりも柔らかい風味を持つチャイブ。洋食でよく使われることからヨーロッパに生えているという印象がありますが、実は日本でも北海道や東北など涼しい地域であれば自生しているそう。エゾネギという呼び名もありますね。
また歴史的に見て最も古くからチャイブを用いていたと考えられているのは中国で、今から5000年位前には既に使っていたのではないかとも言われてます。ヨーロッパへは諸説ありますが、2000年前くらいに一度伝わっていたそう。ただしハーブ・香味野菜として利用・栽培が盛んになったのはマルコ・ポーロが中国からチャイブを持ち帰って以降と言われています。
チャイブの注意事項
お茶として一日1~2杯飲用する場合、特に問題はないとされています。
※ハーブティーは医薬品ではありません。ご紹介した効果・効能の全てが医学的に認められているわけではなく、不調改善を保証するものでもありませんことを予めご了承ください。